ボトックス注射について

先日新聞にボトックス注射に関する記事が載っていました。

去年までは日本では厚生労働省が認可していなかったため、ボツリヌス毒素を使用した製品(海外のいくつかのメーカーが製造しています)は海外から個人輸入して使用する方法しかありませんでした。
昨年よりボトックスビスタという製品が厚生労働省の認可がおりたため、個人輸入することなく日本の製造メーカーから直接購入することができるようになりました。

今までの個人輸入の問題点は製品の取扱についてでした。
ボツリヌス製剤は保存の温度管理が非常に重要で、輸入業者によってはそれがきちんとされていないところがあるため、効果が不安定な面もあると言われていました。
また、製造メーカーからの直接購入ではないため、偽薬があったりする可能性も指摘されていました。
低価格の製品は温度管理がされていなかったり、偽薬である疑いがあります。

個人輸入にはそれらの問題点があったのですが、それが製造メーカーが日本で直接販売する体制になったため、医療者(購入者)はより安心して使用することができるようになりました。

しかし、薬の値段が輸入品の方がまだ安いため、日本でもまだ完全に輸入品は無くならない可能性はあります。

当院では患者様の安全のためにやや費用は高いのですが、全てグラクソスミスクライン社のボトックスビスタを使用しております。http://shiwatori.jp/を参考にしてみてください。



患者様も医師に確認してから治療を受けられるようにされた方がいいですね。