2010-01-01から1年間の記事一覧

「○針縫うケガ」

ケガで縫合した場合に時々「何針縫いましたか?」と 質問されることがあります。多分沢山縫うと傷が大きい、大ケガだ、と思われるのでしょう。実はこれは正しい表現ではありません。糸と糸の間隔は何センチという決まりも有りませんし、使う縫合糸によっても…

二重まぶたの手術方法について

二重まぶたの手術方法には二通りの方法があります。1:埋没法埋没法というのは髪の毛と同じくらいの細い糸をまぶたに埋め込む(埋没させる)手術方法です。いわゆるプチ整形という言葉が使われ、一般的にもこの埋没方法が広く浸透しているようです。しかし、…

PPP療法

最新の美容治療(アンチエイジング)にPPP療法というものが登場しました。女性向けの美容雑誌にも取り上げられています。 PPP療法を説明する前にPRP療法について少々説明します。PRP=Platelet Rich Plasm=多血小板血漿です。 血液を遠心分離したときに一番…

トラネキサム酸

トラネキサム酸という薬は本来は、止血薬としてや扁桃腺炎の時ののどの炎症、腫れを抑えたり、蕁麻疹に使われる薬です。この薬の別な作用としてメラニン色素を抑制する効果があることがわかり、シミなどに使われるようになりました。シミの中でも特に手強い…

ビタミンC

ビタミンCには様々な作用があります。 主な作用は抗酸化作用です。 活性酸素は体に必要な物質ですが、余剰の物は体に障害を及ぼします。 人間の体は恒にこの余分な活性酸素にてダメージ(酸化)を受けています。肌への作用は、メラニン色素産生抑制、毛穴引…

皮ふ潰瘍(かいよう)の治療  1:光線療法

やけどやケガなどで皮ふが欠損したものを皮ふ潰瘍(かいよう)といいます。 面積が広い場合は皮ふ移植が必要になります。手術以外に薬などを使った治療を保存的治療と言いますが、従来の薬と異なった新しい治療方法がありますのでご紹介します。 光線療法(…

前立腺肥大症

「前立腺肥大症」という病名を聞かれたことがある方は割と多いのではないのでしょうか。 膀胱の直下にある前立腺という部分が肥大して男性の中年以上に発生する病気です。 病気といっても前立腺は少なからず加齢とともに大きくなる性質があり、 男性ホルモン…

皮ふ腫瘍(粉瘤)

皮ふに出来る「できもの」(皮ふ腫瘍)には様々なものがあります。一番多く見られるのは粉瘤(ふんりゅう)と言われるものです。 皮ふの一番表層の細胞は角化細胞と呼ばれますが、その角化細胞が皮ふの深部に入り込んで発生する腫瘍です。もちろん良性なので…

とびひ

「とびひ」は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)という皮ふの感染症の1つです。子供に多い疾患で、夏に特に多く見られます。 原因は虫さされや、けがなどの傷、アトピー性皮膚炎で皮ふの抵抗力が低下した部分に細菌が感染して発症します。症状は皮ふに…

肝斑(かんぱん)

数年前から肝斑(かんぱん)というシミの飲み薬が発売され、テレビコマーシャルで放送されています。成分はトラネキサム酸というものです。 確かに効果はあります。当院でも肝斑の治療としてこの薬を処方しております。 しかし、落とし穴がいくつかあります…

あせも

今年は異常気象で特に暑さが厳しくなっているので、汗を大量にかく事が多くなります。汗を大量にかくと、色々な肌のトラブルが発生します。「あせも」もその1つです。医学用語で汗疹(かんしん)=汗で起こる湿疹です。大量に汗をかいたときに、汗腺(汗を…

ジェネリック医薬品

最近テレビでジェネリック医薬品のコマーシャルを見かけます。薬は販売されるまでに製薬会社が色々な実験、様々なデータを元に開発し、治験を行いますので、費用も莫大にかかってきます。発売から7年間は特許があって、他のメーカーは同じ成分の薬を作るこ…

PRP療法

PRP療法とはPlatlet Rich Plasma(自己多血小板血漿)のことで、濃縮した血小板を皮ふに注入する治療法です。 血小板の働きは出血したときに破れた血管をふさぎ、止血するのが主な作用ですが、この血小板を皮ふに注射すると色々なサイトカインという物質を放…

入れ墨治療(手術)

入れ墨を手術で取る場合は二つの方法があります。まずは切り取って縫合する方法です。皮膚が柔らかく、つまむ事ができる場合は切り取って縫うことができて、これが一番手っ取り早い方法です。しかし、ある程度面積が広くなると縫合が困難になるので、その場…

入れ墨の治療(レーザー治療について)

入れ墨の除去方法はレーザーでとる方法と手術で取る方法があります。今回はレーザー治療についてご紹介します。「レーザー治療」Qスイッチアレキサンドライトレーザー、スーパーパルス炭酸ガスレーザーを使用します。Qスイッチアレキサンドライトレーザーは…

AEDについて

AEDってご存じですか?Automaded External Defibrillatorの頭文字をとったAEDです。日本語では自動体外式除細動器です。何をするものか、と言うと心臓が止まった時に電気ショックをかける機械です。 この機械は医療関係者だけではなく、一般の人でも使えるよ…

ボトックスについて(2)

ボトックスについては前回書きましたが、講習を受けないと購入できない仕組みになっています。講習を受けると受講修了証が貰えます。これがあれば間違いなく、まがい物ではない「ボトックス」を使用していると言う事です。

日帰り全身麻酔治療

現在、当院では小児の手術やレーザー治療を行う場合は全身麻酔で治療を行っています。 全身麻酔での治療となると、入院が一般的ですが、短時間の治療であれば日帰りも可能です。 もちろん、麻酔の管理は専門の先生にお願いして術前、術後の管理も厳重にして…

ボトックス注射について

先日新聞にボトックス注射に関する記事が載っていました。去年までは日本では厚生労働省が認可していなかったため、ボツリヌス毒素を使用した製品(海外のいくつかのメーカーが製造しています)は海外から個人輸入して使用する方法しかありませんでした。 昨…

ウイルス性ゆうぜい(いぼ)

イボというのはありふれた疾患ですが、原因はウイルスのものと体質、加齢に関係するものがります。ウイルス性のイボは「尋常性疣贅=じんじょうせいゆうぜい」とよばれます。イボのウイルスは皮ふの細胞の隙間から進入しますので、細かい傷があるところから…

ヒゲの脱毛

当院では脱毛はレーザーで行っております。部位はどこでも可能です。永久脱毛となりますが、一回では一時的な脱毛にしかなりません。1ヶ月に1回のペースで繰り返します。回数は個人差があり、また部位によっても異なります。男性のヒゲの場合、平均10回く…

クラミジア感染症(性病)

性病(性行為感染症)といわれる疾患には色々とありますが、現在一番問題になっているのはクラミジア感染症です。男性にはに感染すると尿道炎、副睾丸炎(精巣上体炎)を起こします。性行為で感染し、数週間から1ヶ月程度の潜伏期間があり、発症します。 ク…

治療費について(低価格の治療にはご注意下さい)

自費診療というのは国は関与しておらず、各診療所にて色々な条件で算定されているため、同じになることはありません。同じ治療でも費用が異なるのは、スタッフの数、その治療にかかる時間、消耗品などにかかる費用なども反映されます。 手術の場合は技術料で…

梅毒

梅毒は梅毒トレポネーマという細菌による感染症です。現在年間に800人前後の発生が報告されており、毎年徐々に増加傾向にあるようです。年齢は10才台から40才台までが多く、30歳台にピークがあります。まず、感染してから約3週間の潜伏期間があり、その後…

がん治療と美容外科

ガンの手術療法はもちろん手術でガンを取り除くことですが、手術は取り除いて終わりではありません。 特に首から上のガン(頭頸部ガン)の場合は切除後に欠損部を埋める再建手術が必要です。たとえばアゴの骨にガンが出来た場合、切り取った直後は当然アゴは…

眼瞼下垂

まぶたが下垂した状態を眼瞼下垂といいます。 原因はまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋、ミュラー筋)の機能不全です。生まれつきの場合や、大人になってから発生することもあります。ハードコンタクトレンズの長期装着が原因になることもあります。加齢とともに…

保湿剤

今の季節は肌荒れの患者さんがが多くいらっしゃいます。冬になると空気が乾燥しますし、暖房等でいっそう肌は乾いてきます。乾いた肌には保湿クリームで十分に潤いを与えてしっとりした状態をキープしておけば、肌のトラブルは発生しません。 しかし、アトピ…

形成外科とは

形成外科という診療科について具体的にどんな患者さんの治療をするのか、まだあまり知られていないと思います。いまはネットで調べると大体の情報は得られるようになっていますので、多少ご存じの方はあるかも知れません。まず形成外科には大きく5つの柱が…

好転反応

皮ふに発疹がでたり、じんましんが出たりして来院される方の中に「好転反応でこうなりました」と言われる方があります。 「好転反応」とはいったい何でしょうか? 医学用語では無いので私も詳しく知りませんでしたが、少し調べて見ました。 東洋医学的な考え…

麻酔クリーム

麻酔の方法には大きく分けると 1、局所麻酔2、伝達麻酔3、全身麻酔の3通りがあります。 局所麻酔では一般的には注射による麻酔です。手術をする部位にキシロカインという薬剤を注射します。注射はチクッとしますが、すぐに痛みがなくなります。注射後大…