鉄欠乏とニキビ、慢性皮膚疾患
今昨日は米子の精神科の先生とディスカッションする機会がありました。
皮膚科と精神科は直接的なつながりはないのですが、そこで面白い話を聞きました。
うつ病(うつ状態)の患者さんの血液検査をすると、鉄、葉酸(ビタミンB12)、ビタミンB6、ナイアシンの欠乏、低血糖などが見られる事が少なくないとの話でした。
その場合、欠乏している物質を補充することでうつ症状が改善すると言われていました。
そららの物質は脳内伝達物質の合成に必要なのだそうです。
その話の延長で、皮膚病と鉄欠乏の話があり、慢性の皮膚病や、難治性のニキビなどとの関連もあるのではないかといわれました。
実際に血清鉄(フェリチン)を測定するとかなり値が低く、鉄剤を投与すると、皮膚症状も改善した方が少なからずおられたそうです。また、慢性疲労のようにやたら疲れやすい人も、疲労が回復した実例も示されました。
この事はまだ論文などにはまだ掲載されていないことです。
もしかしたら新しい発見と治療がができるかもしれません。