美容治療による合併症
近年の美容治療として糸(スレッド)を使った治療が流行しています。
これは細い糸を皮膚に挿入してリフトアップを計る方法ですが、当然
合併症や副作用を伴います。針を刺して糸を挿入する施術になるので、
当然内出血、腫れなどを伴います。
これらは当然起こりうるものなので、合併症とは言いません。
しかし、施術部位によっては内出血の程度によっては長期に
しこりが残ったり、変形が生じたりすることがあります。そういう
ことを熟知して施術を行う必要があり、そのような事が起こらない
ように慎重に適応を選ぶ必要があります。
すなわち、すべての人、部位に糸(スレッド)を使った施術が適してる
訳ではないということです。
最近はボトックス注射、ヒアルロン酸注射、スレッドリフトなどは
切開をする手術と違って技術習得が容易なように思われて、全くの
専門外のドクターが施術をしている現状が多く見受けられます。
そして、重大な合併症を起こし、それら合併症に対応する技術も
持っていないため、患者さんが困って専門医を受診することが多く
見受けられています。当院にも他院での施術の合併症の相談があります。
基本的に施術を行った医師が責任を持って対処すべきなのですが、
残念ながら「素人」と言わざるを得ない医師の稚拙な施術の結果生じて
いる合併症ではどうにもしようがない場合があります。
実際に訴訟も数多く起こされています。
医師選びは慎重にすべきです。