赤ら顔(毛細血管拡張症)

温度変化で皮膚の血管は収縮したり、拡張したりします。それに伴って皮膚の色も白っぽくなったり、赤くなったりします。これは生理的な現象で、冬場に外気に触れていた部分が室内に入り、室温または暖房で暖まった空気に触れると過剰に赤くなることもあります。


















そういう人でほっぺたをよくよく観察してみると糸くずのような細い血管が見える人があります。これは毛細血管拡張症とよばれる状態で、治療の対象になります。このような人は普段でも赤い状態ですので、一般には「赤ら顔」と呼ばれます。冬場暖房に当たったときだけ赤くなるのは赤ら顔(毛細血管拡張症)とは言いません。皮膚が薄く、色の白い人に目立つ傾向にあります。






















治療はレーザー(色素レーザー)を照射します。治療を行うと過剰に増えた毛細血管は消失し、赤みも薄らいできます。程度にもよりますが、3〜4ヶ月毎に数回の治療が必要なことがあります。




特殊な毛細血管拡張症で星亡状血管腫というタイプがあります。クモ状血管腫ともよばれ、拡大写真でみると放射状に毛細血管が広がっています。









これは小児にも見られます。治療は色素レーザーを照射します。一回でも消失しますが、中央の赤みが濃い場合は1ヶ月ほどおいて2回照射します。







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治療後






















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