皮膚科レーザー治療について思うこと
皮膚に対するレーザー治療はこの15年で劇的に変化をもたらしました。
いままで手術でしか治せなかった病気がレーザー治療で治るようにもなりました。
また、この10年で美容に対するレーザー治療もかなり発達しました。
その発達の陰でいくつかの問題も出てきました。
レーザー治療は当然「レーザー装置」が必要です。
ただし優れたレーザー装置さえあれば、素晴らしい治療ができるのかと言えば
それは「No」です。
それらのレーザー装置を使って素晴らしい治療ができるかどうかは、
その医師の技術によるものです。
未熟な医師が行えば、副作用も沢山おこるのです。
近年レーザートーニングという技術によりシミの一種である「肝斑」の治療ができる
という話が出てきています。
そもそも肝斑はレーザー治療では治らないのです。
ところが、肝斑にレーザーを照射して副作用が発生している事例が多発している現状があります。
詳しくは大阪の葛西形成外科院長 葛西健一郎先生が記載されています。
レーザー装置は皮膚科、形成外科の専門医以外でも購入することが出来ます。
残念ながら専門外の医師によっても皮膚レーザー治療が行われている現状があります。
専門の研修も行わず見よう見まねでやっている恐ろしい話です。
もし、トラブルは発生しても皮膚の知識が無い医師にその責任がとれるのでしょうか?
受ける方も安易にそのような専門外のクリニックで治療を受けないようにする意識が必要だと感じます。
訴訟も起きていますが、裁判で勝っても肌は元に戻らないこともあるのです。