皮ふがん

皮ふがんの代表的な物には有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)、基底細胞癌(きていさいぼうがん)、悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)などがあります。

1:有棘細胞癌
  扁平上皮癌ともいいます。皮ふの構成細胞である有棘細胞から発生する皮ふ癌の一種です。
  

通常急激に隆起してきて、分泌物や出血がみられます。
転移することも珍しくないため、早期に手術が必要です。
手術で皮ふに欠損が出来た場合は皮膚移植または皮弁移植などで修復します。
リンパ節転移を起こすこともあり、場合によっては抗がん剤放射線治療も必要となります。


2:基底細胞癌
  黒い癌で、ほくろと間違われることもあります。












この癌は進行が遅く、転移は少ない癌です。


通常手術で切除したら抗がん剤などの追加治療は必要ありません。


3:悪性黒色腫
  これも黒い癌で、やはりホクロと間違われることが多くあります。











この癌は進行がきわめて早く、癌と判明したときは既に転移を起こしていることも少なく有りません。

皮膚癌のなかでも悪性度がもっとも予後不良の癌です。




いずれも初期治療が大切ですから、皮膚のできものは放置せずに病院で一度見ていただく事をお勧めします。