皮ふ潰瘍(かいよう)の治療  1:光線療法

やけどやケガなどで皮ふが欠損したものを皮ふ潰瘍(かいよう)といいます。


面積が広い場合は皮ふ移植が必要になります。

手術以外に薬などを使った治療を保存的治療と言いますが、

従来の薬と異なった新しい治療方法がありますのでご紹介します。


光線療法(近赤外線、青色波長帯可視光線)照射療法

光線には血行促進作用があり、これらにより傷を治す細胞の働きが高まり、傷が治るというものです。

従来手術でしか直らなかった傷もこの治療で治せるようになっています。

週に2〜3回の通院が必要ですが、当院ではまずこの治療方法を積極的にお勧めしています。

糖尿病による潰瘍などは手術でも再発することが多いためこの治療が良い適応になります。

なお、この光線を使った治療と研究は当院が全国に先駆けて行っており、皮膚科、形成外科学会にてその実績を発表し、その効果は支持されております。