前立腺肥大症

前立腺肥大症」という病名を聞かれたことがある方は割と多いのではないのでしょうか。
膀胱の直下にある前立腺という部分が肥大して男性の中年以上に発生する病気です。
病気といっても前立腺は少なからず加齢とともに大きくなる性質があり、
男性ホルモンの影響なので生理現象とでも言えるかも知れません。

症状は「尿の勢いが無く出にくい、排尿時間が長い、尿の切れが悪い」など尿の出の悪さに関連した症状と「頻尿」(一回の尿量は少ない)を引き起こすことが問題になります。

治療はα1(アルファーワン)ブロッカーという薬が使われます。
これは狭くなった尿道をこの薬で拡張させ、尿を出しやすくする薬です。

昨年の秋にこの前立腺肥大症に対する新しい薬が発売されました。

この薬はα1ブロッカーとは全く異なる種類の薬で、肥大した前立腺の細胞を縮めていき、症状を改善させるというものです。
以前はα1ブロッカーでは利きが悪かった方もこの薬を併用すると症状の改善がよくなります。