PPP療法

最新の美容治療(アンチエイジング)にPPP療法というものが登場しました。

女性向けの美容雑誌にも取り上げられています。


PPP療法を説明する前にPRP療法について少々説明します。

PRP=Platelet Rich Plasm=多血小板血漿です。
血液を遠心分離したときに一番下に赤血球が集まり、その上は黄色い上澄み液となります。
その上澄みの下の方には血小板を多く含む血漿、すなわちPRPに使う部分となります。
PRPを採取したのこりがPPPとなります。

血小板の少ない血漿=Platelet Poor Plasmaです。

治療の適応は「こけた頬」「ほうれい線」「こめかみ」などです。

従来より脂肪注入やヒアルロン酸ハイドロキシアパタイト製剤が使用される部位と同じ部位を治療できるようです。


この治療方法はまだ何年も経っていないので、長期経過というものが分かりません。
3ヶ月から6ヶ月で吸収されるようで、その都度注入するようです。


ここで1つ気になることがあります。

このPPPというのは血漿を加温してゲル化させたもので、要するにタンパク質を熱変性させたものと言う点です。
自己血液から作り、異物は混入されていないのは間違い有りませんが、変性タンパクは異物になる可能性もありうると考えられます。

もっとも注入量が少ないのでその危険性は少ない、または無いと考えられるかもしれませんが、少なくとも2、3年の長期経過を見極めて良いかどうか判断したいものです。