美容医療について思うこと

 先日名古屋にある美容クリニックで医師、看護師が逮捕される事件がありました。報道では医師不在で看護師だけで、医療脱毛レーザー照射、刺青除去などの医療行為を行っていたという事でした。


医師の管理指導下に行うある程度の医療行為は認められていますが、医師不在で行う事は許されていません。医師法違反であり、さらに合併症でも起こしたら傷害罪に問われる可能性があります。


 話は少し変わりますが、永久脱毛処置は立派な医療行為です。ついでに言うと、医師免許が無いと購入できない高出力レーザーでしか永久脱毛処理はできません。従ってエステの光脱毛では永久脱毛にはなりませんので医療行為とは見なされていないのです。


  最近美容医療が盛んにメディアに取り上げられて従来の美容整形という人知れず隠れて行うものという暗いイメージは無くなってきました。ある意味良いも沢山ありますが、良くない事もあります。


 皮膚科や形成外科の研修を全く行わず、ついこの前まで内科だった、産婦人科だった先生達が気軽に美容医療に参入してきている現状があります。皮膚科の勉強もきちっとやらずレーザーや美容注射などを平気でやってるのを見ると恐ろしい事です。


今の法律では医師免許さえ持っていたら何でもできてしまうのです。そしてその結果被害も沢山でています。


脱毛という行為でも逮捕されるという事は、再度書きますが、立派な医療行為という事です。美容医療を受ける人はその辺りを忘れずに慎重にクリニックを選んで頂きたいと思います。