梅毒

梅毒は梅毒トレポネーマという細菌による感染症です。

現在年間に800人前後の発生が報告されており、毎年徐々に増加傾向にあるようです。

年齢は10才台から40才台までが多く、30歳台にピークがあります。

まず、感染してから約3週間の潜伏期間があり、その後陰部に「初期硬結」と呼ばれる病変が現れます。


第1期梅毒

初期には「初期硬結」が見られます。
これは陰部に小指の頭程度の赤く丸い発疹ができます。次第に潰瘍となることもあります。
また、股の付け根のリンパ腺が腫れてきます。

これらの発疹は何も治療しなくても自然に消えてしまいますので、病院にも行かずに梅毒と気づかない場合もあります。


第2期梅毒
感染後3ヶ月以上経過すると2期梅毒と呼び、色々な症状がみられます。

発疹(梅毒性バラ疹、梅毒性丘疹)、脱毛、などが見られます。
特に手のひら、足の裏に丘疹(ぷくっと膨れた赤い発疹)は梅毒を疑う皮膚所見になります。

これらの2期梅毒の症状も無治療でも自然に消失します。


治療はペニシリンの内服治療です。
1期では1ヶ月、2期では3ヶ月の内服を行うことで完全に治すことができます。