入れ墨の治療(レーザー治療について)

入れ墨の除去方法はレーザーでとる方法と手術で取る方法があります。

今回はレーザー治療についてご紹介します。

「レーザー治療」

Qスイッチアレキサンドライトレーザー、スーパーパルス炭酸ガスレーザーを使用します。

Qスイッチアレキサンドライトレーザーは青、黒系の色に反応するレーザーです。
皮ふの中にある入れ墨の色に反応して色素の粒子が粉々に破壊されます。


破壊された粒子は貪食細胞という細胞に取り込まれ、リンパ節という所に運ばれていきます。
そのような理屈で皮ふから色素が消えていくわけです。


1回の治療で消えることはほとんどありません。1ヶ月毎にくり返し治療が必要です。

よく「何回できえますか?」と質問されますが、これはやってみないと分からないので、
「当院の経験で、この入れ墨なら大体この程度の回数が目安です」とお答えしております。

自分で入れたような薄い入れ墨だと2、3回でとれる事が多いですが、指、手の甲など皮ふの硬いところはもう少し回数がかかることが多いようです。

プロが入れたようなものでは10回以上かかることも珍しくありません。

「跡形無く消えるか?」という質問もありますが、2、3回程度の少ない回数の場合は跡になることはほとんどありませんが、繰り返しレーザーを照射するとはやり跡が出来てしまいます。これはやむを得ません。

また、このレーザーは赤、オレンジ、黄色には反応しませんので、カラフルな入れ墨の場合は他の方法を選択する必要があります。


スーパーパルス炭酸ガスレーザーは上記レーザーと異なり、レーザーの熱で皮ふを削り取るような方法です。このレーザーは入れ墨の色は関係しません。あとは擦り傷が治る原理で皮ふを再生させる訳ですが、Qスイッチアレキサンドライトレーザーに比べて目立つ跡になる可能性が高いです。