「○針縫うケガ」

ケガで縫合した場合に時々「何針縫いましたか?」と
質問されることがあります。

多分沢山縫うと傷が大きい、大ケガだ、と思われるのでしょう。

実はこれは正しい表現ではありません。糸と糸の間隔は何センチという決まりも有りませんし、使う縫合糸によっても、縫い方によっても違ってきます。形成外科医と他の外科医では縫い方が全く違います。我々形成外科医は髪の毛位の細い糸を使って3ミリ間隔くらいで細かく縫います。表面の縫合だけでなく、埋没縫合といって皮膚の深部も縫合します。従って何針?ということは通常数えることはありあません。
例えば3センチくらいの傷だと10〜12針縫合します。
しかし、太い糸で3針くらいで縫われることもあります。
細い糸を使って細かく縫う方が傷は綺麗に仕上げることができます。