イチゴ状血管腫の経過

以前もブログに記載していますが、赤ちゃんに発生するイチゴ状血管腫についてです。

生まれたときには殆どの場合何も無いか、ちょっと赤い斑点があるくらいですが、

日にちとともに大きく、赤みを帯びてきます。

生後1年くらいまでは大きくなる傾向がありますが、


その後は小さくなり、赤みも徐々に薄くなってきます。


経過を図で表すと下記の様になります。

過去には自然に薄くなるので、治療は不要と言われていた時代がありますが、


厳密に言うと、その時代には治療する手段がありませんでした。


今から20年くらい前にイチゴ状血管腫を治療できるレーザー装置が開発されました。


たしかに小さいイチゴ状血管腫は何もしなくても「跡形なく」自然にきえてしまいますが、


やや大きい物や、コブ状になるタイプがあり、それらは自然経過では醜い跡が残ることになります。



レーザー治療が行われるようになってからそのような患者様は減ってきました。


しかし、急速に大きくコブ状になる腫瘤型というタイプはレーザー治療だけでは不十分でした。



そこで2年前からヘマンジオルという飲み薬が開発され、使用できるようになりました。


当院ではレーザー治療とヘマンジオル内服治療の両方でイチゴ状血管腫の治療を行っております。


なお、レーザー治療でもヘマンジオル内服治療でも良い結果が出すためには待たずに


なるべく早期のタイミングで治療を行う事が重要です。


特にレーザー治療では生後1ヶ月以内がベストですので、イチゴ状血管腫かも?と思ったら


なるべく早く受診するようお願いします。


写真はイチゴ状血管腫のレーザー治療による経過です。

(血管の多いところを紫色で表す特殊なカメラで撮影しています)


1ヶ月毎に治療を行っていますが、徐々に薄くなっています。


  

日本美容外科学会

美容外科学会に参加してきました。

学会が始まる前に評議員になってるため、まず会議に出席しました。


学会運営等について様々な会議内容で話合いがあります。


学会で勉強する事も大切ですが、裏方である運営側の仕事も大切な事です。


学会では色々な手術症例の勉強や、最新治療、様々な機器について


勉強してきました。


また最新のスレッドリフト治療のライブデモンストレーションを見学し、


ディスカッションを重ね、より効果の高い方法を勉強してきました。


日々進歩する医療について行き、リー-ドしていくためには常に勉強が必要です。


今回は以前から当院で使用している、トップアスリート ファイターという


最強の日焼け止めについて当院で日焼け実験を行ったデータを


使ったポスターを作って展示していただきました。


スレッドリフト

スレッドリフトの症例です。


左が術前、右が術直後です。

輪郭がシャープになっています。両頬で8本の糸を入れています。



どの辺りに変化があるかというと、

口元が引き上がっているため、
1:ほうれい線が浅くなってる
2:マリオネットラインが消えている
3:口角横の膨らみがなくなってる
などの変化が見られます。(黄色で囲ったところ)


もう一度術前術後を比べてみましょう。

自然な仕上がりになっているので、周りの人からは

「何となく若くなったね」と言われる程度で不自然な感じは全くありません。


この治療はこめかみの髪の毛の中を数ミリ切開するだけで、外からは

全く見えませんし、ダウンタイムはありません。


NEWスレッドリフト:1本25,000円(税別)


頬のボリュームが有る場合、事前に輪郭注射にて脂肪を減らした方がより効果的です。

しみの症例(肝斑+老人性色素斑)

肝斑と老人性色素斑の合併はよく見かけます。

肝斑の治療はまず内服と塗り薬、スキンケアを半年くらいやると

かなり改善します。完全に消える場合もあります。



多くの人が病院に来て内服や塗り薬、またはレーザー治療を行えば

治ると思っておられます。



しかし、実は肝斑治療において最も重要なのはスキンケアなのです。



スキンケアは治療ではない、と思う方もあるかもしれませんが、


それがバッチリできると薬も効いてきます。




しかし、当院に来られる方の多くが間違ったスキンケアを行っているようです。


当院で指導する正しいスキンケアを行えば、高価な基礎化粧品は不要なんです。


そして肝斑が消失して、老人性色素斑が残っている場合はここで


初めてレーザー治療を行います。


スキンケアをきっちり行い、レーザー治療にて改善した実例です。

まだ完璧ではありませんが、ほとんど化粧せずに外に出れる

状態まで改善しています。



肝斑内服+塗り薬は2ヶ月で約10,000~15,000円です(診察料別)。

蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹の原因は非常に多く、なかなか特定できないことがあります。


過去に特定の物を食べて蕁麻疹が出た場合は容易に分かりますが、


食べ物以外でも様々な物質に反応してアレルギーを発症するため、血液検査では原因が確定できないことも多々あります。




典型的な場合は虫刺されのような発疹(膨疹)が出てかゆみがあります。

徐々に広がり、地図状に不整な形となり、自然に消えていく場合もあります。




顔面に発症すると、唇がひどく腫れ上がる事もあります。


さらに重傷になると腹痛や呼吸困難になることもあります。



当院では血液検査も行っておりますが、原因が不明の場合で難治性の場合、更に精密検査がご希望があれば大学病院を紹介させて頂きます。


治療は抗アレルギー剤の処方と痒み止めの塗り薬を処方いたしますが、


アレルギーは根本的には治癒しないため、普段から体調などにも注意し、上手につきあっていく必要があります。



季節の変わり目などに発症しやすいため、日常生活では体調を整える、症状がでたら運動は控える、


熱いお風呂には入らないなどの日常生活にも注意が必要です。



なお、症状が重度の場合、短期的にステロイド内服が必要な場合もあります。




また花粉症やラテックス(天然ゴム)のアレルギーがある場合、交差反応といって他の食物にアレルギー反応を起こすことが知られています。


たとえばスギ花粉症が有る場合、トマト、オレンジ、キウイなどを食べると蕁麻疹が出ることがあります。


他の花粉ではリンゴ、セロリ、メロン、スイカ、バナナなどにも反応を起こすこともあります。


また、ラテックスアレルギーの場合は、バナナ、アボカド、ポテト、キウイなどに反応を起こすことがあります。



花粉症とかラテックスアレルギーと診断されている場合は上記食べ物には注意が必要です。


また逆に果物アレルギーがある場合はラテックス(天然ゴム)には要注意です。


歯科や病院で手術などを受ける場合は必ず申告するようにしてください。

上まぶたの陥没治療

加齢、体質で上まぶたに陥没ができることがあります。

この部分には通常眼球を保護する脂肪があります。

この脂肪がやせてくると徐々に陥没してくることがあります。


治療方法には2通りの方法があります。

一つは脂肪注入療法、もう一つはヒアルロン酸注入です。




症例はヒアルロン酸注入による治療例です。

左は注入前で陥没が目立ちます。

右は注入後3日目です。注入直後から1〜2日は少し腫れがでることがありますが、

3日もすると腫れはほとんど分からなくなります。

上まぶたの陥没のヒアルロン酸注入療法は両目で8万円(税別)となります(診察料別途)

汗管腫治療経過(アグネス)

当院での汗管腫の治療経過です。


目の周りに小さい隆起を認めています。

当院ではアグネスという高周波治療器を用いて治療を行っています。




治療後ほとんど分からなくなっています



アグネス治療の経過http://d.hatena.ne.jp/shinsama1024/20180912


面積によって変動はありますが、1回両方の下まぶたで2万円です。

2〜3ヶ月間を空けて治療を数回繰り返します。