目の「くま」について

目のクマの治療についてご説明します。
一般にクマと言われていますが、3つの状態を指しています。
1:目の下の黒ずみ:皮膚の問題ではなく、皮下の血管が透けて見
  える状態です。皮膚が薄い方に多く見られます。

2:同様に黒ずみによるクマと解釈されますが、皮膚の色素沈着が
  原因の場合もあります。

3:下まぶたのふくらみを指す場合
  これは眼窩脂肪(がんかしぼう)という眼球の周りにある脂肪
  組織が加齢とともに飛び出してできるものです。


今回はこの3番目のクマの治療方法についてご説明します。

治療方法は2つあります。
1:眼窩下縁切開法 下まぶたのまつげ生え際を切開して眼窩脂肪
          を処理する方法
          皮膚に弛みがある場合は眼輪筋も処理してつ
          り上げを行います。

2:経結膜法  皮膚を切開するのではなく、まぶたの裏から脂肪
        を処理します。
術前


術後(経結膜法)10日目の状態です。
  腫れや内出血は出ますが、10日以内には消失します。

経結膜法の利点は皮膚を切開しないので表面に傷ができない点です。ただし、皮膚に弛みがある場合は1の眼窩下縁切開法にて弛みを改善する手術も併用する場合もあります。