しみの治療1(シミの分類)

シミといっても医学的にはいくつかあります。
1:一番頻度が高いのは老人性色素斑です。

老人とは名前が良くないように思いますが、いわゆる皮膚の老化は意外に早く始まっているのです。紫外線による皮膚のダメージにより発生します。
早い人では20歳代から発生し、30歳代ではかなりの人に見られるようになります。



すこし特殊なタイプで盛り上がってくる物もあります。医学的には脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)と呼ばれます。このタイプははじめは真っ平らですが、徐々に隆起してきますので、この写真の様な物は患者さんも「いぼ」と表現されるほうが多いかもしれません。



2:そばかす


これも皮膚科的には(細胞の状態からすると)老人性色素斑と同じ細胞構成になりますが、先天的要素があり、子供の頃から見られます。




3:肝斑(かんぱん)



両方の頬にほぼ左右対称にみられます。特徴は濃さはほぼ均一で頬骨の上が一番多く見られますが、下まぶたの柔らかい皮膚には見られません。また、おでこや上くちびるにも見られます。




4:後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)



これも両頬に見られます。特徴はそばかすよりやや大きい3ミリ前後のほぼ円形のシミが多数見られます。20〜30歳代と若い年齢から発生がすることが特徴です。